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■事業の内容

高齢者や障害者を支える社会システムの整備は重要かつ緊急を課題となっており、公共交通機関における利用円滑化対策推進の必要性はますます高まっている。
 こうした中、最も身近な公共交通機関の一つである路線バスについても利便性の向上のため、さまざまな方策が講じられてきた。
 平成9年3月、我が国で初めてノンステップバスが導入され、より多くの人々の利用に供される路線バスとして、関係者から大きな期待が寄せられている。このノンステップバスは車いす利用者のみならず、高齢者をはじめとするその他の移動制約者、さらには健常者にとっても利用しやすく、従来のリフト付きバスのように、車いす利用者だけのための設備ではない、いわゆる「ユニバーサルデザイン」のバスとして注目を浴びている。
 我が国では、漸く導入が始まったばかりであり、利用者はもとより、バス事業者にとっても、その 情報は少なく、利便性についても充分には理解されていない。
 このため、ノンステップバスの普及促進と人にやさしい交通の実現を図るため、以下の事業を実施した。
 [1] ノンステップバス普及促進セミナーの実施
  [1] 日 時  平成9年11月17日(月)
  [2] 場 所  東京ビックサイト(江東区有明)
  [3] 参加者  296名
  [4] 内 容
   a.学識経験者による基調講演
   b.ノンステップバスメーカーによる説明
   c.導入自治体による説明
   d.交流会
   e.ノンステップバス展示会
 [2] パンフレット、セミナー資料作成
  [1] パンフレット
   a.部 数  3,500部
   b.規 格  A4サイズ
  [2] ポスター
   a.部 数  1,000枚
   b.規 格  B2サイズ2色刷り
  [3] セミナー資料(レジメ)
   a.部 数  500部
   b.規 格  A4サイズ
 [3] 報告書の作成
   a.部 数  100部
   b.規 格  A4サイズ
■事業の成果

本セミナーの実施により、一般利用者はもとより高齢者及び障害者並びにバス事業者、地方自治体及び関係団体等に、ノンステップバスの利便性の理解が図られ、また、本バスに対する強い関心が示されたことにより、ノンステップバスの普及促進並びに人にやさしい交通の実現を図ることができた。





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