日本財団 図書館


■事業の内容

我が国舶用工業は需給、雇用、新技術等世界の舶用工業共通の課題克服に向けて、相互理解を基調とし、積極的に国際協調を推進していかなければならない。
 そのため、各国の海運・造船等の関係者に、我が国舶用工業の最新製品技術及び生産技術などを紹介する技術セミナーを開催することにより、幅広く交流を図り啓蒙、周知活動等を行ない、もって、国際協調の促進に寄与することを目的として、次の事業を実施した。
 舶用工業の海外技術セミナーの開催
 [1] 目  的 : 本技術セミナーは、各国の海運・造船等の関係者に、我が国舶用工業の最新製品技術及び生産技術などを紹介することにより、幅広く交流を図り、啓蒙・周知活動等を行い、もって開催国及び周辺地域と我が国舶用工業との国際協調の促進に寄与することを目的とした。
          本年度は、上記目的を達成するため、中国において開催した前4回の技術セミナー同様、中国船舶工業総公司の協力を得て、中国上海市において技術セミナーを開催した。
 [2] 名  称 : 中国・上海における舶用工業の技術セミナー
          (1997日本造船配套工業新技術検討会)
   [3] 会  期 : 平成9年12月3日(水)〜12月4日(木)(2日間)
 [4] 開催地  : 中華人民共和国・上海市
 [5] 会  場 : 上海図書館4階多功能庁
 [6] 協力機関 : 1)中国船舶工業総公司綜合技術経済研究院
          2)中国船舶工業総公司上海船舶設備研究所
 [7] 講  師 :
  [1] 学識経験講師(2名)
   a.講師名:宮崎 晃 三菱重工業(株) 特別顧問
     演 題:「造船産業のあゆみと将来のあり方」
     派遣期間:平成9年12月1日〜5日(5日間)
   b.講師名:凌 志浩 財日本海事協会研修所主管
     演 題:「最近の推進システムと操船システムの自動化について」
     派遣期間:平成9年12月1日〜5日(5日間)
  [2] 自主参加業界講師(12名)
   a.岡田 善久 ナカシマプロペラ(株) 開発室研究開発グループ
   b.岡田 博之 阪神内燃機工業(株) 技術開発部技術開発課課長補佐
   c.西野 正樹 日本マリンテクノ(株) 技術部開発課係長
   d.泉  克典 ヤンマーディーゼル(株) 特機事業本部開発部大形エンジン設計部
   e.中野 良治 三菱重工業(株) 横浜製作所原動機技術部ディーゼル設計課主務
   f.佐藤 和利 ダイハツディーゼル(株) 技術第一部設計第一グループ係長
   g.安藤 次郎 石川島播磨重工業(株) 油機シールド事業部設計部油機設計G課長
   h.板澤  宏 かもめプロペラ(株) 代表取締役社長
   i.豊永 雅史 辻産業(株) 設計本部部長代理
   j.井手 龍太 西芝電機(株) 技術部船舶電機技術課長
   k.松尾 智博 (株)ナブコ 制御システム事業部技術部第一設計室
   l.片山 瑞穂 (株)トキメック 制御システム事業部営業技術グループ統括部長
 [8] 受講者  : 現地海運・造船・舶用工業関係機関、事業所、研究所等           
関係者 120名
 [9] 報告書  :
   規格及び部数:A4版 写真印刷、写真説明オフセット印刷 300部
■事業の成果

中国に於ける技術セミナーは、今回で5回目の開催となったが、中国船舶工業総公司の総経理が出席したこと、海運関係者の出席があったこと、及びセミナーのみならず、懇親会及び現地造船所視察など、現地関係者と幅広く交流できる機会を設けたことにより、我が国と中国の長年にわたる協調関係を確認できたことは、本事業の成果である。

 また、中国における技術セミナーを過去に開催した上海、北京、大連以外の都市で開催するよう強く要請されたことも、本事業の成果であると考える。

 このように、技術セミナーを上海で開催したことにより、中国の関係者に我が国舶用工業の技術に対する理解と認識を深めさせる事ができ、日中舶用工業界の協調促進に貢献したものと確信する。





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION