第四章
登場人物
ビルギッタ(Birgitta Nilsson)
1947年生れ、48歳。9歳から20歳までクロックバッカ(カールスルンドの中の養護学校)に入所、20歳から施設に移って20年間を過ごし、30年間を施設カールスルンドの中で暮らしました。現在の住まいは、3年前から女性3人のグループホームに住んでいます。1991年より週に2日間、市の職業紹介所の中にある職員向けのカフェテリアで働き、4年目になります。他の3日間は木工のデイセンターに通っています。
エバ・スティーナ(Eva−Stina Amnert)
1946年生れ、49歳。4歳まで両親の元で生活し、1950年からビヨンヌクッラなど4カ所の施設を移りながら43年間、施設の中で暮らしました。彼女は重度の知的障害をもち、てんかん発作や身体のマヒがあります。1993年からは現在のグループホーム「レイヨネット」に他の4人と住んでいます。肉親はお父さんと妹さんがいて、お父さんは月に一度、彼女に会いに来ます。1968年より車いすを使用するようになりました。
ララ(Lalla Fastlund)
1921年生れ、74歳。1935年(14歳)から25年間、カールスルンドに入所していました。現在は、ビルギッタと同じグループホームに住んでいます。日中は高齢者向けの織物のデイセンターに通っています。
スベーン(Sven−Erik Lindberg)
42歳。絵が好きな人たちのデイセンター「リラ フランス(Lilla Frans)」に通っています。彼の絵は一般の画廊で販売されています。
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