コンタクトパーソンはこのような傾向を緩和するために考えられたものだともいえるでしょう。
コンタクトパーソンの役割は職業(仕事)としての支援ではありません。人間同士のつきあいに強い興味と関心をもっている人が適しているとされています。ですから、特別職業としての資格や能力は問うことはありません。
コンタクトパーソンの最重要課題は、ハンディキャップをもつ人と一緒に過ごしたり、余暇活動を援助することを通してこの人たちが社会で孤立しないよう、孤独にならないようにすることなのです。(LSSには市町村の義務として、障害をもった人たちが地域にある一般の余暇活動や文化活動に参加できるよう、その地域の資源が利用できるように働きかけることがうたってありますが、この仲立ちをするのもコンタクトパーソンです)。
コンタクトパーソンのもう一つの役割は、法律の専門家が扱うような込み入った問題ではない日常のちょっとしたことをいろいろな場面で助言したり代弁したりしてあげることです。したがって、なんら法的な責任をもつとか報告書を提出するとかの義務はありません。
コンタクトパーソンをもつことは、LSSの施策のなかにあげられていて、市町村は責任をもってこの制度を地域に知らせ、活動を盛んにするようにしなければなりません。