(2)環境学習活動事業
ア. 事業の考え方
●この事業では、寄居エコロジーパークを中心とする男衾地区の里山をフィールドとし、自然とのふれあいのための初心者向けの環境学習プログラムを提供するために『寄居ネイチャースクール』を設立する。
●ここでの具体的な環境学習プログラムについては、英国のフィールド・スタディーズ・カウンシルで実施している一般向けのプログラムのように、テーマを自然だけに限らず、地域の歴史や文化、建築、景観なども対象とする(関連報告書『英国の環境NPO視察レポート』参照)。
●そして、その活動のスタイルは、屋外での体験を重視しながら、散策、絵画、写真、工芸などの活動も取り入れながら、まずは自然や歴史・文化に触れ、楽しむことを大切にしたものにする。
●活動プログラムのコースは、首都圏からの交通の便が良いという利点を活かし、週末の日帰り型コース、週末の1泊2日、春休み・夏休みにおける2泊3日コースの3コースとする。
●この事業では参加者からプログラム利用料を徴収する。ただし、環境学習事業をコーディネイトできる人材を育成したり、フィールドのデータをある程度整えるなどの環境学習事業の基盤づくりの期間中は、実費程度の低廉な料金に抑える。
イ. 事業の推進方法
●寄居ネイチャースクールでは、自然、歴史・文化、農林業、エネルギー、趣味・生活といった幅広いテーマを対象とする(表1-3-5)。
●プログラム利用料金については、英国のフィールド・スタディーズ・カウンシルや清里のキープ協会の料金例を参考にして設定する(表1-3-6〜7)。この際にはオフシーズンは料金を低めにしたり、家族向けや会員向けの割引料金も設定する。
●将来的には、この事業を学校教育や地域の野外活動に活用してもらうようにする。そのためには、学校の先生方や子ども会などの地域の教育関係団体と環境学習研究会などを設け、早い段階からネットワークづくりを行なうようにする。