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13・7 管理図

「管理図」は、工程における偶然原因による変動と異常原因による変動を区別して工程を管理するために考案されたものであり、1本の中心線(CL)とその上下に合理的にきめられた管理限界線(UCL,LCL)からなっている。

工程の状態をあらわす特性値がプロットされたとき、すべての点が上下2本の管理限界線内にあり、点のならび方にクセがなければ工程は「管理状態にある」とみなすことができる。一方、点が限界外にでた場合、また点の並び方にクセが現れた場合には、工程は「管理状態にない」といい、工程に異常状態が生じていると判断して、その原因を調べて処置をとる。

管理図は、工程管理用として工程が管理状態か異常かを判断するうえにおいて有用な道具であるが、工程解析の手段としても広く使われている。

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