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10・2・4 多点建造法

?@多点建造法とは、船首部の鉄工・溶接工程をできるだけ早く仕上げ、艤装工程の纏まりを良くするために船首部の船底や外板を出来るだけ早く建て付け、その後デッキ・フォクスルデッキ・ブルワークを建て付けて船首区画の纏まりを早くする工法である。そして作業量が少なく仕上げの纏まりがよい中央部の船首側を挟み込みで建付ける建造法である。これにより船殻及び艤装工程において過密配員・特急作業や長残業によるムダ・ムラ・ムリのロス排除の効果は大きい。

?A一方、本建造法は船首尾パートの立体曲がりブロックの搭載がほぼ同時期となるため、これらのブロック製作時期が重なる。

これらは外板の曲げ加工部材が多く形状も複雑で組立工期も長い、このため外板曲げ加工能力や組立能力などがオーバーする恐れがある。

従って、船台工程の効率と地上工程の効率とを良くバランスさせて検討する必要がある。

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