9・7・3 船首部
船首部の伸ばし付加要領は船尾部と同様であり、船尾部を参考に付加する。
9・7・4 長さ方向(バット)の伸ばし
?@船体中央部
a)船尾側はゼロミリ仕上げとし、船首側に8mm付加する。
b)現場バット溶接による収縮量2〜3mm。
c)ブロック形状不良・決め方誤差などの調整代を5mmとした。幅より少量としたのは、長さ方向の形状不良や誤差の調整・吸収は数バットを使用して行うことが出来るためである。一方、余り長くするとハッチコーミングおよびハッチカバー寸法との整合が困難となる。
?A船尾部
a)コッキングダウン箇所を除いて船体中央部と同様で良い。
?B船首部
a)コッキングダウン箇所を除いて船体中央部と同様で良い。
9・8 コッキングダウン箇所の伸ばし
コッキングダウン箇所と伸ばし量については、船の大きさ・ブロックの搭載順序と搭載ピッチ・溶接順序などで大きく異なる。特に全ブロック4周仕上げで建造する時は従来より早く次のブロックを乗せる事が出来るので、コッキングダウンが少なくて良い。具体的量は各社にて4周仕上げ建造法の導入と平行して検討して頂たい。