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第8章 ブロック継手方式

 

8・1 シフト継手

?@ブロックのシフト継ぎ手は図のように各部材、フェースプレート・ロンジフレーム・外板の継ぎ手位置をずらす(シフトするという)のが小船工では一般的である。図中の寸法A,Bをシフト寸法と言うが50〜300mmが普通である。継ぎ手部の溶接強度面から採用されているが、荒伸ばし工法時のブロックの2度決め回避や歪み防止の意味からも採用されている。

しかし、本方式はシフト寸法の分だけ船台での溶接作業量が増える為、大型船造船所では、溶接継手部の信頼性向上と荒伸ばしが無いこともあって多くが一線バット方式になっている。

031-1.gif

 

a)シフト継ぎ手部の船台での溶接長。

フェースプレートの溶接長=溶接マテ+A

031-2.gif

船底外板の溶接長=溶接マテ+B

 

 

 

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