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第6章 NC現図システムを活用した船台工程

 

船台工程が大きく変わるのは、全ブロック4周仕上げで搭載されるためブロックの2度決め・再切断などの作業が無くなり鉄工職の工数が約半分になるであろう、また溶接職の作業も精度の高い開先となるため大幅な工数低減と品質の向上が得られる。合わせて船台工期も大幅に短縮される。

なお、ブロックの4周仕上げに関しては第8章で述べる。

 

第7章 溶接による収縮と対策

 

7・1 溶接による収縮量

7・1・1 水平隅肉溶接の横収縮量

?@Spraragenの実験によれば水平隅肉溶接の横収縮量は以下の式で与えられている。

028-1.gif

 

?A例1・2の如く実験値と経験値には若干の開きがあるが、これは溶接法・継手条件・作業者の技量など多くの要因で溶接入熱量がバラツクためである。

従って、収縮量を部材へ付加するときは上式を目安に自社でデータを蓄積され最適な量とすべきである。ただし、余り細かい数値を振り回す事も如何かと思うので、しかるべき所で妥協すべきであろう。

 

 

 

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