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8)松良精三・渥美洋一・菅沼史典・宮本義憲:波群に拘束された長周期波の港内における増幅特性と船体動揺に関する現地観測,海岸工学論文集,第41巻,1994年,pp71-75

9)白石悟・久保雅義・上田茂・榊原繁樹:係留システムに着目した長周期波に対する船舶の動揺抑制対策,海岸工学論文集,第42巻,1995年,pp941-945.

10)永井紀彦・橋本典明・白石悟・川口浩二・清水勝義・上野成三・小林昭男・東江隆夫・柴田孝雄:現地連続観測による沖合長周期波の発達・減衰過程と港内係留船舶の動揺,海岸工学論文集,第44巻,1997年,pp.226-230.

 

2.3 長周期波の予測に関する研究

 

渥美ら(1997)11)はやはり苫小牧港について、港内における長周期波が、見かけ上波群の拘束を解かれた自由進行波として取り扱えることを、長周期波の港内侵入過程の現地観測、自由進行波の比率計算等により検証した上で、天気図パターン別、波向別、周期別の予測精度を検証することにより、有義波の予測値から次のような長周期波高推定式を提案している。

 

HL=aH1/3b T1/3c

 

ここでH1/3、T1/3は苫小牧西港の波浪値、a、b、cは係数

 

この実験式によって長周期波浪を予測した例を見ると、よく一致したケースとそうでないケースがあり、さらに検証データを積み重ねる必要があるものの、荷役作業可否判断の客観的な目安として有効である。

 

11)渥美洋一・若山義樹・國田淳・関口信一郎・川田勉・平石哲也・青木伸二・上田茂:長周期波の港内侵入過程の現地観測と長周期波高予測式の検討,海岸工学論文集,第44巻,1997年,pp.221-225.

 

 

 

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