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4.欧州アクセス調査

 

近年EU統合の影響により、ロッテルダム、ハンブルグ等の欧州メインポートから欧州域内および中・東欧等へのアクセスが一般化している。そこで今回の調査では各国個別の物流事情に加え、ロッテルダム港、ハンブルグ港、アントワープ港からの欧州各地へのアクセスの実態について調査を行い、「欧州アクセス調査」としてまとめた。

また、各国個別の事情を述べる前に「欧州国際輸送について」と題して域内輸送の方法、現状、問題点をまとめているので、欧州域内輸送の理解の一助としていただきたい。

 

欧州国際輸送について―特にT-1輸送(保税輸送)―

 

1.EU域内輸送

従来、EU諸国への外国貨物(域外貨物)の輸送は

?@輸入国の港湾に海上輸送し、通関する方法

?A他国港湾に海上輸送し、保税輸送後、通関する方法

の2つに大別でき、そのうち?@が一般的であった。しかし、EU統合により、国境通関の必要性がなくなったことから、

?B他国港湾で輸入通関した貨物を、そのまま輸送するパターン

も可能となり、利便性の高いロッテルダム等の港湾で輸入通関を行い、フランス等へ輸送される貨物も多くなっている。

 

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