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7.春分・秋分の日を知る方法

Q 春分・秋分の日は他の休日と異なり毎年同じ日ではなく年によって変わりますがどうしてですか。また、どのようにして決めるのですか。

A 私たちにとって春分・秋分の日は、祝日で会社や役所が休みになることやお彼岸のお墓参りする日であったり、太陽がほぼ真東から昇り真西に沈む、また昼と夜の長さがほぼ同じであるといった知識程度ではないでしょうか。しかし、将来の休日の確定が必要なカレンダーを作る会社や金利計算をしなければならない金融機関などにとっては大きな問題となります。

では、どのようにして春分の日や秋分の日が決まるのでしょうか。春分の日を例に説明しましょう。

地球を中心とした無限大の球を考え、これを天文学では「天球」と言います。地球を南北に分ける大円である赤道と同様に天球を南北に二分する大円を天の赤道と言います。この天の赤道と黄道(太陽の通り道で太陽はこの黄道上を西から東へ1年かけて1周する)は約23.5度の傾斜を持って交差しているので太陽は年に2回天の赤道を横切ることとなります。このうち太陽が天球の南半球から北半球に移るときに横切る点を「春分点」と言い、この点を通る時が「春分」になります(反対側の点線の交わる点が秋分点)。この日を境に日本が位置する北半球は春を迎え次第に暖かくなります。

太陽は黄道上を春分点から春分点までの1周を平均365.2422・・・日かかって移動し、これが季節変化の周期となります。私たちが現在使っている太陽暦(グレゴリオ暦)は平年を365日、閏年を366日とすることにより、1年

 

 

 

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