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第4章 まとめ及び今後の課題

 

4.1 まとめ

 

平成8年度の基本設計、詳細設計に基づき平成9年度は船舶搭載部の試作と陸上部のプログラム基本部分の一部を作成し擬似データによる船舶搭載部から陸上部へのデータ伝送試験を行った。擬似データによる伝送試験では、Nスター衛星無線装置とNTT一般公衆回線を使い伝送速度4800bpsでファイルの転送を行い良好な実験結果を得た。

また気象観測装置と船舶搭載部を接続して動作確認試験を行い航海情報ファイルに正常にデータが取り込めることを確認した。この成果をもとに次年度の開発を進めるうえで貴重なデータを得ることができた。

 

4.2 今後の課題

 

(1) 伝送時間の短縮

伝送実験でも見られたように船舶搭載部でセンサーより取得したデータをそのまま伝送した場合、長い時間を要する。不必要なデータを取り除いた編集データまたはデータ圧縮などを伝送する等、今後検討する必要がある。

 

(2) リクエスト機能

船舶搭載部から陸上部へ手動送信または定時刻送信を行う以外に陸上部からのリクエスト要求による随時データを送信できる機能が必要とされており平成10年度に予定している。

 

 

 

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