3.3 プログラムの開発
3.3.1 プログラムの構成概要
船舶搭載部はセンサーからのデータを集積するプログラム、メニュー及びデータ表示を管理するプログラム、データ伝送を管理するプログラムがマルチタスクで動作し、見かけ上1つのアプリケーションとして動作し、3つのプログラム間ではデータをWindows95の機能のDDE(Dynamic Data Exchange)通信を使い取得、更新を行っている。
(1) センサーからのデータを集積するプログラム
Storage.exeは各種センサーからのデータをRS-232C信号を経由して受信フォルダに集積する。
(2) 表示、メニュー関係のプログラム
Service.exeでは取得したデータの表示及び印刷、各種メニュー表示、初期設定パラメータや通信パラメータ等の設定・変更・登録を管理する。
(3) 伝送関係のプログラム
Comm.exeは手動送信または自動送信が起動されるとダイヤル接続・ID確認のプロセスを経て伝送予約フォルダ内のデータを伝送する。
陸上部はService.exeプログラムの表示、メニュー関係が船上システムとは異なるが同じようなプログラムの構成になっている。
3.4 データ伝送実験
3.4.1 擬似データの伝送試験手順
(1) 船舶搭載部を図3-1.船舶搭載部機器接続図に従って接続する。
(2) 陸上部を図3-2.陸上部機器接続図に従って接続する。
(3) 表3-6.伝送実験擬似データを指定した送信サイズにして伝送予約フォルダにコピーする。
(4) 船舶搭載部・陸上部の各パラメータを設定し伝送可能な状態にする。
(5) 船舶搭載部の手動送信を選択し実行する。
(6) 送信が終了したら履歴ファイルに正しく通信履歴が書き込まれたか確認する。
(7) 陸上部に正しく集積されたことを確認する。