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中に雲域欠測域が残る場合には前期間の画像を用いて直線的な補間補間で処理を行なうという方法でNOAA/AVHRR画像欠測域補間を行なった。以下に開発したプログラムの時間的補間の処理手順を示す。

 

5.2.3.1 処理手順

? 曲線的な時間的補間欠測域処理

前後の画像データから、スプライン補間によって欠測域のデータを推定し、その算出された推測値を欠測値に埋め込んでいく。

? 雲域除去処理

時間的補間処理でも雲やノイズなどが除去できない場合、時間的補間処理を行わなくてはならないため、雲域除去処理でこれを完全に除去する必要がある。それは、時間的補間処理のときに雲域やノイズが存在すると、そのデータも取り込んで解析してしまうため、雲域やノイズに影響された画像を作成してしまうからである。

? 直線的な時間的欠測域補間処理

雲域除去処理を行なうと当然欠測域が生じる。その欠測域を埋め戻すために欠測域補間処理を行なう。この直線的な時間的補間処理は1期間前に存在している画像データをもとに、欠測場を埋める値を算出する。そのため雲域除去処理を完全に行なっていなければ、雲域やノイズに影響された画像を作成してしまうのは前述のとおりである。

 

本研究による処理流れを図5.2.5に、NOAA/AVHRR画像を用いた作成結果を、図5.2.6〜図5.2.8に表示した。(表5.2.1)に示す日付のとおりに連続的な期間で、

 

 

 

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