5.2.3 スプライン関数を用いた時間的補間プログラム
NOAA/AVHRRを用いて広範囲な海表面水温分布を得るには欠測域を補間する必要性が生じることは当初からの懸案であった。そこで昨年度は空間的補間法を開発し今年度は時間的補間法を開発した。各々の特徴は、空間補間法が広範囲の空間補間が困難なのに対して、時間的補間法では後日のデータがあれば、広範囲の雲域でも有効推定値を補間することができる。逆に時間的補間法が後日のデータも欠測域であれば処理が行えないのに対して、空間補間では別日の画像データを用いらないので処理が行えるという点である。
そこで、前節のアルゴリズムに基づき図5.2.4に示したフローチャートを作成し(図5.2.4)、プログラムを開発した。実際には、本プログラムは2段階の時間的補間を踏んでいる。それはまず、欠測域画像を曲線的な時間的補間(スプライン補間)で埋めていた。それでも、画像データに雲域のデータを含んで算出するために信頼性の低い推定値が残る場合には雲域除去で処理を行なった。そこで、画像