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の特性を大きく左右することになる。中間周波増幅器としては多段の増幅器を接続して所要の利得と帯域幅を得るものもあるが、方法としては複同調増幅器、製作や調整の容易な単一同調増幅器及びスタガー増幅器などが用いられる。

複同調増幅器は、一般には、中間周波に同調する回路が一次、二次とあって、その同調用のコイルで結合したものであるが、結合度その他設計や調整が困難なため、余り用いられていない。これに対しスタガー増幅器は、各段は単一同調回路であるが、その同調する周波数と帯域幅を少しずつずらし、総合して所要の特性を得る方法である。この方法は広帯域増幅を行うのに有用な回路であり、また、同調周波数が一段ごとに幾らかずつ異なるので、帰還発振を少なくする配置ができるという特長もある。通常スタガー接続は三段一組で構成され、図3・26に示すように、中間周波数F2に同調する段とF2より低いF1及び高いF3に同調する三つの段から成っている。この両面のFlとF3は同調するQを等しく取り、F2増幅段はその半分になるようにして、三つの同調回路の総合で広帯域の増幅が行えるようになっている。

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代表的な中間周波数増幅器を図3・27に示す。

中間周波増幅は五段の増幅回路から成っていて、初段から二、三段までは、STC/GAINで利得の制御を行い、二段目と四段目にはIAGC(瞬間自動利得制御:Instantaneous Automatic Gain Control)がある。IAGCは、ある程度以上の強い信号波が入ってくると、ダイオードで整流して前段に負のバイアスを掛けて増幅度を落とし、利得を下げるようになっている。これは、強過ぎる反射信号や、他船のレーダーによる妨害波によって中間周波増幅段で受信機が飽和すると、中間周波増幅器やFTC回路が有効に働かないので、一時的に利得を下げる必要があるためである。

 

 

 

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