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(3)電算化と標準化

業務を電算システム化する場合の要件は、すべてにおいて標準化である。

標準化なきところにはシステム化なしといったものである。

システム化を行うには業務をまず定形フォーム化すること、更に、定形フォームに埋められるデータを有効に活用したいと考えるなら、それらのデータのコード化または名称の標準化等が必要である。

すなわち、名称の標準化、コード化を行わなければ、後の処理においての検索、あるいは処理の自動化が困難となるためである。

 

9.3.2 各処理ステージにおける業務のシステム化

 

初期計画、設計、生産設計、材料管理等、業務の各ステージにおける業務の電算化・システム化について記載する。

(1)初期計画

(a)初期計画の内容

新造船の電装部分の初期計画における業務は次の内容である。

(。)全体システムの計画及び仕様書の作成

計画担当者の主な業務内容は次のとおりである。

?動力関係のシステムの計画及び予量把握

?証明関係の各器具毎の予量把握

?通信関係の各器具毎の予量把握

?航海無線関係のシステムの計画及び予量把握

?計装関係のシステム及び予量把握

?電線長の予量把握

?仕様書の作成(概略仕様書または仕様書)

これらの計画の後に、見積作業を取り行うため、各機器の装備台数、容量、一般仕様、更に、船主の要求に従っての追加仕様などを見積用資材としてとりまとめる必要がある。

(「)見積作業

見積担当者は、上記の見積用資材に従って見積作業を行う。

初期計画作業としては、以上のような内容であるが、一般に仕様書の作成は、見積作業と並行して行われ、見積終了後、見積額が市場価格とかけ離れたものとなった場合には、仕様内容を調整し再度見積直す場合も少なくない。

(b)初期計画の電算化

これらの作業の中で、一般に電算化・システム化が行われている分野は次のとおりである。

 

 

 

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