9. 参考
9.1 多量生産品の用語及び参考規格
電気機器の部品及び多量に生産されるものについて、ここで用いられる用語の意味及び参考規格は次による。
(1)計量値
寸法、硬さ、引張り強さ、伸び、温度、圧力、重量、熱膨張率、収縮率、寿命時間、動作時間、電流、電圧、分析成分比、電気抵抗、静電容量などのように連続量として測定できる量をいう。
(2)計数値
不良個数、表面の欠点数などのように不連続の整数で数えるもの、又は、これから算出される不良率などを指す。
(3)母集団
同一条件で作られた品物の測定値の全部をいう。
(4)参考規格
JIS Z 9021 管理図法
JIS Z 9022 メジアン管理図
JIS Z 9023 x管理図
JIS Z 9031 ランダム抜取法
9.2 多量生産品の品質管理
電気機器の部品など多量に生産されるものについては品質の管理、改善には、次のような度数分布図、管理図が用いられる。
9.2.1 データの整理と検討
(1)ヒストグラム(histogram)(柱状図、度数分布図)
部品又は製品(以下製品という)の品質を改善するにはデータの数字を並べるより、これを図やグラフにしてみると製品の規格(又は規定値)に対する出来ぐあいが容易にわかる。ヒストグラムはこのような場合に用いられる。