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すなわちケーブルの使用量を電気艤装工事の管理量とし、能率はケーブル1mを布設するに要する所要時間で表される。このηの数値は船種、電気設備の規模、適用規則、作業の能率により異なる経験値である。

(b)工事着手から完成までの計画時間を月割りとし月間操業時間を出す。

(c)各船ごとの計画時間の月割操業を集積し、かつ平滑化を図って年間操業時間を出す。

(d)年間操業計画により人員の適正配置を決め、これを基準として更に細かく月間、週間の山積み計画を立てる。

(e)実績の作業時間は毎日又は毎週集計を行い、予定と実績を対比して管理する。

(f)留意事項を検討の上、標準時間を参考として管理図を作成する。

(4)管理の方法

職制別工程予定表、工数消化予定曲線、時数管理図などにより時数計画を立てる。

 

5.6 進捗管理(工程統制)

 

(1)目的

工事計画による工事を実施中、計画と実績を対照しながら調整、修正を加えて計画された日程を維持達成することを目的とする。

(2)管理の方法

(a)日程計画表の消込み又は時数計画管理図に実績を記入して進捗の度合を監視する。

(。)準備計画は適切なものとする。

(「)図面、資材の入手状況をチェックする。

(」)電路布設、機器搭載の状況をチェックする。

(、)進度のチェックは一般に布設ケーブルの長さを管理量として行うが場合によってはケーブルの重量、電気艤装品重量、結線点数、試験完了点数などの使用又はそれらが併用されることがある。

(・)作業命令は計画にしたがって作業者に確実に指示されること。

(ヲ)日程維持のための作業順序、作業、段取り、必要材料、部品の確認をする。

(ァ)定期的に工程会議などでチェックされるように処置する。

(b)チェックの結果要すれば調整、修正を行う。

(。)工程の進捗統制、進捗措置は確実に指示され、遅れに対しては余力で回復するような対策を講じる。

(「)誤作業、手直しの対策を工程に折り込む。

(」)工事の進行状況に応じて各職間の相互の調整を行う。

(c)設計変更が生じた場合、工事進行状況に応じて工程に折り込む。

 

 

 

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