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4. 設計管理

 

4.1 設計管理の種類

 

設計管理をスムースに行うためには、次のような種類の規定及び標準を必要に応じて定める。

(1)設計管理規定

(a)工程管理(日程表)として設計工程、日程表などについて規定する。

(b)図書管理として各図書の出図、保管などについて規定する。

(c)技術資料管理として必要資料の分類、保管などについて規定する。

(2)製図規定として図書作成上の様式、図記号、符号などについて規定する。

(3)電装仕様標準として主要な船種船型について各標準的な仕様書を決める。

(4)電装設計標準として設計を行う上において各電装品の装備についての標準を決める。

(5)機器設計標準として受注機器及び器具の標準的な製作標準を決める。

 

4.2 設計管理の考え方

 

(1)方針

船舶の電気設備に関する基本設計の諸元に基づき、船舶の用途、目的に適合した最も経済的で、かつ合理的な計画設計を行う上において、生産工程上、初期の推進が能率よくできるようにする。

設計は生産作業がより早く、よりしやすく、より安全に、かつ生産価格面でも低減化を図るのが目的であり、理想であるから、その設計内容は注文仕様に合致して、経済的にバランスのとれたものとする。

したがって、これに適合した管理方法を行う必要がある。

(2)合理化

設計の簡易化、合理化のためには、予め作成した標準図の組合せ編集、ユニット化、修正原図の流用などを考慮し、また計算業務の能率化を図るためにも電子計算機の活用などを考慮する。

(3)標準化

設計、電装工事関係の標準化は経済性、有用性、安全性を柱とし、これに信頼性、耐久性、保守互換性をリンクさせて、その上になり立った標準を必要の程度に応じて規格化させる。

 

4.3 設計管理の方法

 

設計管理にて本章以外に次章の工程管理も参照のこと。

 

4.3.1 日程表(工程表)

 

設計部門の月次計画、設計工数、出図期限を含めた工程を組み、工程計画については日程管理を行い、時数計画については時数管理(工数管理)を行う。

 

 

 

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