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(2)PATに所属する作業船

タイ港湾公社バンコク港が所有する浚渫船は表5-2のとおりである。

全保有隻数は7隻で、その内訳は、ドラグサクション浚渫船4隻、バケット浚渫船、グラブ浚渫船及びバックホー浚渫船が各1隻づつである。浚渫工事区域がバンコク港の管理する港湾区域内のみであることを考えると、PATが港への進入航路の維持管理を最重要視していることがよくわかる。

渫船の規模は、ドラグサクション船のホッパー容量は2,000〜2,500m3と中型船である。船齢を見ると、建造後10年以内が4隻で全般に新しく、1997年にも2,500m3積ドラグサクション浚渫船1隻とバックホー浚渫船1隻が建造されている。

 

一方、港湾役務提供用のサービスボートとして下記の船舶を保有している。

 

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レムチャバン港は定期的な維持浚渫の必要がなく、従って本船離着岸のためのサービスボートのみを所有している。その内容は以下の通りである。

 

211-2.gif

 

レムチャバン港にはドックヤード(Unithai Shipyard and Engineering CO.,Ltd.)が1990年12月から操業している。水面の占有許可期間は30年である。

 

5.2 作業船の稼働状況

 

(1)年間稼働時間

港湾局に所属する浚渫船の稼働時間実績を表5-3に示す。同表には各浚渫船の乗組員数も示している。

年間の実運転時間は、1996年を例に取ると、640〜4,185時間(単純平均は2,130時間)である。

 

(2)年間浚渫土量

港湾局に所属する17隻の浚渫船について過去3年間の年間浚渫土量を整理したのが表5-4である。年間1,000,000m3以上の浚渫実績をもつ船もある。この17隻の実績を合計すると、年間浚渫土量は5.3〜6.4百万m3となる。

 

 

 

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