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3.5 港湾の整備開発計画

 

今回の調査では全国ベースでの港湾整備開発計画について具体的な情報は得られなかった。ここでは、バンコク港とレムチャバン港の今後の開発計画を中心にまとめた。

 

(1)バンコク港の将来計画

PATは、21世紀における海運業界の動向や貿易のボーダレス化を睨み、バンコク港の近代化計画を実行しようとしている。本計画の主たる目的は、港の拡張計画ではなく再開発による近代化にある。これはバンコク首都圏から企業の分散を図り、東部海岸に新しく建設したレムチャバン港を発展させるという政府の政策に沿うものである。

図3-3は同計画におけるゾーニング図である。計画では、マーシャリングヤードにおけるコンテナ蔵置能力を増やし、かつクローズドコンテナターミナルシステムを導入することを意図した。

第1期開発計画(1995-1997)では、既設のコンテナターミナルを第1ターミナルと第2ターミナルに分割し、さらに各ターミナル内では輸出エリアと輸入エリアに区画して、高度の荷役機械とコンピュータ化を導入した。

第2期開発計画では、在来型船及び貨物に対するサービスの近代化とともに、西ターミナルでの貨物荷役の改善を目指している。

 

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