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5. 作業船需要見通し及び日本に期待すること

 

5.1 作業船の見通し

 

ベトナムの海、河川のすべてをカバーしている工事企業連合VIETNAM WATERWAY CONSTRUCTION CORPORATION(VINA WACO)から所有作業船のリストは入手できなかったが、聴くところによると、現在浚渫船60隻を含み全体で約100隻所有しているとのことで、これらの代替え建造に加え今後の港湾の近代化に伴う作業船の新規需要を加えると相当の作業船需要があるものと思われる。現在上記100隻は中国、ロシア、アメリカ建造がほとんどで日本建造は皆無であった。日本製についてどのようなイメージをもっているか尋ねたところ、「日本製は非常によいが価格も高い、我々はそこそこの性能で安いものが必要である」との回答で、性能については充分評価しているようであった。従って、今後は日本の価格をもう少し説明し理解してもらう努力と、その他にもう少し単純化した安い作業船の開発が必要かもしれない。

又上記港湾工事用作業船以外にも港湾管理用(現在円クレでハイフォン、カイラン港向けとして引船、高速艇購入中)作業船、石油開発関係船舶等も考えられる。

 

5.2 日本に期待するもの

 

当然期待していると思われる経済協力は別として、技術協力についても相当期待しているようであった。

特に工事計画、設計をおこなっているコンサルタント会社から作業船の性能と工事能力の関係についての情報を求められた。従って、単に聴かれたことだけ答えるのではなく、積極的に日本の各種港湾工事についてのその工法、使用する作業船についての情報を上記コンサルタント会社に与え、これに基づいた設計、発注仕様書が作成されるように努力することが将来の日本からの作業船輸出に繋がるのではないかと思われる。

 

 

 

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