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4. ベトナム港湾関連プロジェクト

 

ベトナムの港湾には、国営港湾、地方港湾、専用港の3種類があり、国営港湾はVinamarineが、地方港湾は地方自治体である各省の地方人民公社が、専用港は港を利用する石炭公社等の各企業がそれぞれ管理をしている。8,000〜10,000dwtの船舶が受入可能な港は、サイゴン、ハイフォン、ダナン、ニャチャン、カントン、ブンタオの6港で、他の港は、5,000dwt船舶の受入れが可能とのことである。

今回訪問したハイフォン港、クァンニン港の2港を含めて、各省庁等で聴取した情報をもとに各港の現状及び港湾建設・拡張等の計画を以下に取りまとめた。

 

4.1 サイゴン港

 

ベトナムにおける荷取扱い量で第1位の港である。河川港であるため、流入土砂による埋没が多いとの情報もあり、将来にわたって維持浚渫が必要と考えられる。

Vinamarine訪問時に聴取した本港における港湾拡張計画の概要を以下に記す。

 

・アジア開発銀行の融資による港湾(コンテナ港)拡張工事・荷役設備 改善工事を実施中。40百万ドル規模の予算。

 

4.2 ハイフォン港

 

ハイフォン港の貨物取扱量は、年間約500万トンで、サイゴン港に次いで2番目である。

港は以下の4地区に別れている。

 

?@Binh Do港区一般貨物バース

Song Cam川の河口から36km上流に位置する。

全長約1,700mで、11バース(内2つのコンテナバースを含む)の本港地区を形成している。

 

?AChua De港区コンテナバース

Song Cam川の河口部に位置する。

3つのコンテナバースから成り、水深-10m、年間15万TEUの扱いが可能である。

 

?B上流のヴァッ力港

Binh Do港区の上流約10kmに位置し、2,000DWT未満の船舶が入出港する。

 

?Cハロン湾

ハイフォン港から約80km北東のハロン湾湾口に10,000〜50,000dwt船舶の沖荷役用係留ブイがあり、ホンゲイ炭(無煙炭)の積出しに、はしけによる沖取り作業がおこなわれている。

 

 

 

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