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(5)将来計画

 

現在のSINMALIKE工場の規模拡張計画とTHILAWA地区の新工場設立の2つのプロジェクトがある。

・SINMALIKE工場の規模拡張計画

SINMALIKE工場の新造設備・能力を8000 DWTレベルに引き上げる。

マーケットはアジア市場であり,外国造船所の投資を期待している。日本の造船所との交渉もある。日本からの具体的な投資等に関しては,国ベースによる輸出保険等の諸問題の解決が待たれている。

現行の船殻ブロックオペレーション能力も現在の40隻/年を船台を増やすことにより,100隻/年ベースに増強する計画をしている。総投資額は1000万$が見込まれている。

・THILAWA新工場

12,000〜15,000DWT船の新造・船舶修理に対応し得る新規造船所を設立する計画である。M. S.の分析ではYANGON港をターミナルとする外航船から1993年ベースで総量225,000DWTの潜在修理需要(10,000DWT X 約22隻)があり,向こう5年間の予測としては,総量700,000DWT(56隻)の修理需要があるとみている。

この他,SINMALIKEで対応できない5,000DWT以下の船の修理需要もある。

総投資額は4500万$が計画されている。

将来は20,000DWT対応の設備建設を第2期計画として検討している。

・その他

近年の政策的な外資導入,市場型経済への移行,民営化の奨励の流れの中でM.S.にも日本,シンガポール,中国等の造船所から,企業合弁やジョイント・ベンチャーでの船舶建造の国際入札参加の誘いも増えている。

M.S.自身もファイナンス,基本設計,資機材調達アレンジ等を外国造船所やエンジニアリング会社にとりまとめてもらい,今後も彼らとJ.V.で海外受注することをマーケッテイングの柱にしている。

 

 

 

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