4. 港湾関連工事の施工状況
(1)港湾(航路・泊地)の浚渫
インドネシア港湾の全般的特徴として、防波堤を必要としない港湾が多い反面、シルテーションによる航路、泊地の埋没に悩まされている港湾が少なくない。
そのため主要港湾において年間莫大な維持浚渫を行うことを余儀なくされ、その量は計画されているものだけで14,000,000m3に達し、実際の施工所要土量は2〜3倍に達するものと見られている。
最近2年間の主要港湾浚渫実績を表4-1、表4-2に示す。
これらの浚渫工事の大部分が国営浚渫株式会社により施工されている。他の民間会社も存在しているが規模も小さく、これらは主に特定港湾や内水路の浚渫に当たっている。
民間の特定港湾の建設に当たって必要とされる浚渫工事はそのプロジェクトの建設費の中に包含されていて、プロジェクト建設会社が担当し、外国浚渫会社に施工させているケースが多い。
またその維持浚渫についても、それぞれの管理者である企業が民間あるいは国営浚渫会社を使用し実施している。
(2)港湾施設の建設
運輸省が管理する港湾の施設建設の施工は地元建設業者により施工されている。
大規模のものは民間業者がまだ十分力をつけていないため(必要作業船、機械を保有していないため)外国企業との合弁会社により施工されているケースが多い。