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参考資料5 MSRC(Marine Spill Response Corporation)の研究開発の成果の概要

 

米国のMSRC(海洋石油流出対策社)は、1990年の石油汚染防止法(Oil Pollution Act)の制定に基づき組織された。MSRCは、非営利団体であり、石油会社が出資している。海岸線地域における大規模の油流出時の対策提供を目的としており、open waterで、油膜状になって漂流している流出油を除去するためのスキミング船を装備している。MSRCの行った「海洋石油流出に対する米国におけるバイオレメディエーションの適用」の成果の概要について、以下に示す。なお、研究開発部は組織構造の一部としてつくられたが、予算削減の影響を受け、1995年12月31日以降は機能していない。

 

1. 「MSRCワークショップレポート:海洋石油流出に対するバイオレメディエーションの調査、1993年2月、ワシントンDC(技術報告書シリーズ93-013)」

 

研究開発の優先順位についてのワークショップである。主要争点は?浄化を十分と判断するために用いる諸要因と基準、?効率のよい条件とその条件を満たす方法、?模範フィールドスタディの確立のためのプロトコルとガイドライン、?浄化を完了する時点、?浄化の経済的評価方法である。また、浄化の自然への影響、バイオレメレディエーションと分散剤の併用の効果と安定性、現在のEPA/NETAC試験のプロトコル及び結果の限界についても争点となった。

参加者は、Ron Atlas博士(ルイスビル大学)、Roger Prince博士(エクソン調査部)、Dave Fritz博士(アモコ石油会社)、Rakesh Govind博士(化学技術省)、Kenneth Lee博士 (Chemical 0ceanography and Contaminants Division)、A1 D.Venosa博士(USEPA)、Sandra Blenkinsopp博士(環境カナダ)、Cdr.Pam Chelgren-Koterba(国立海洋環境理事会)、Tim Reilly(MSRC)である。

石油流出に対するバイオレメディエーションの研究状況や現時点でのデータをレビューし、さらに研究すべき分野を探り、且つ、各研究のトピック、資金助成の見込み、潜在的に協力可能な分野等について確認した。そして、最重要であり、不明な点を解明する研究、MSRCをはじめとする関連機関に早急に寄与しうる研究を中心にバイレメディエーション関係の研究に優先順位をつけた。

?バイオレメディエーションの効果を判断するための要素と条件について

?バイオレメディエーションの効果を十分発揮させるための状態について

?フィールド実験の際のプロトコルとガイドライン

?バイオレメディエーションの終了について

?バイオレメディエーション評価の低コスト化

?特定地域でのバイオレメディエーションの有害作用について

?バイオレメディエーションと分散剤の組み合わせの安定性と効果について

?バイレメディエーション後の栄養塩の時間・空間的状態

?現在のEPA/NETAC試験プロトコルの限界

 

 

 

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