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3.2.3 分解率の比較

 

(1)試験方法

230℃の加熱前処理を施さない方が実状に即しており、また、加熱前処理によって原油の性状が変化し、生分解の妨げとなっている可能性があるため、3.2.2(2)恒温器による風化処理(その2)に基づいて作製した恒温器風化原油及び加熱風化原油の分解率を比較する。

今回の試験で設定した条件は表3-2-7に示すとおりである。なお、各ケースにおいて、加熱風化原油を用いたシリーズをW、恒温器風化原油のシリーズをNで表す。以下、A、Bは栄養塩無添加・添加、?は菌の植種を、最後の数字は培養日数を表している。但し、-0のシリーズ(初期値)は分注後1時間振盪したものである。

培養終了後の培地から、まず菌密度測定用試料を1mL分取し、残りの培地から培地量と等量のクロロホルムを用いて残留油分を抽出し(2回)、クロロホルム除去後、秤量分析に供する。菌密度(CFU(Colony Forming Unit)/mL)はマリンアガープレート・段階希釈法にて計数する。

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