日本財団 図書館


3.2.2 重量減少率、粘度の比較

 

(1)恒温器による風化処理(その1)

?装置及び原油

a. 恒温器

本器は内部温度の他に、内部風速、湿度等の設定ならびに陽光ランプ照射のタイマー制御が可能な排気型恒温装置である。本恒温器の主要諸元を表3-2-1に示す。

 

b. 供試原油

供試原油はアラビアン・ライト原油を用いた。本原油の物性値の測定結果を表3-2-2に示す。

 

?分析方法

API度(=141.5/d-131.5、密度を表す別の方法)、密度ならびに流動点は、それぞれ定法に基づいて行う。粘度はE型粘度計(東洋産業)にて測定する。蒸留曲線はOV-01充填カラム(5mm×2m)を用いたガスクロマトグラフィー/水素炎検出器法(GC-14A型ガスクロマトグラフ、島津製作所)ならびに蒸留ガスグロマトグラフプログラム(島津製作所)を用いて算出する。元素分析は、CHN Corder MT-5(柳本製作所)にて行う。

 

?試験方法

試験は、アラビアン.ライト原油130gを、ステンレス容器(210×290×50mm)に投入し、恒温器内に設置することで行う。容器内の原油は所定時間経過後、重量測定、粘度測定に供する。試験条件を表3-2-3に示す。

045-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION