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(b) 光ファイバーケーブル

コンピュータの使用等により船内の情報量が増大し、それに伴ってケーブルの布設量も増大してきており、ケーブル量の削減、通信速度の高速化への対応、耐ノイズ性等の理由でコンピュータの伝送路用等として光ファイバケーブルを使用することがある。その一例を図4・15に示す。

なお、光ファイバー自体は通常のワイヤー形ケーブルと比べるとガラス製なので細くて折れやすく、布設工事に注意が必要なことや、機器への接続には特殊な工法が必要である。現在のところ船用としての規格がないので、使用にあたっては地方運輸局又は各船級協会に問い合わせること。

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(c) その他

GMDSS機器にはメーカー支給の特殊ケーブルが多いので、使用にあたっての詳細はメーカーの指示によること。

また、その使用範囲に注意するとともに、機器の配置を事前に決定し、ケーブルの長さをメーカーへ指示する必要がある。

 

4・1・3 接地用材料

 

接地用材料としては、可とう銅より線(JCS 222)、錫メッキ平網銅線(JCS 236)、銅板等が使用される。通信機器への接地やFRP船には銅板を使用することが多いが、銅板の使用が不適当な場合やケーブルの接地には接地線を使用する。接地線の断面積は、一般に電源線の導体面積の1/2の断面積を標準とすればよい。ただし、最小2mm2、最大64mm2とする。なお、船体等に接地する場合には、接地用端子及び金具を用いて行うが、その一例を図4・16に示す。

 

 

 

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