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る効果が無効になることを併せて確認すること。

a)STCについては距離レンジをほぼ中間レンジに設定し、かつ、感度を最大においた状態でSTCつまみを操作して、主として近距離の範囲(例えば3〜6海里)でその効果を確認する。

b)FTCについては感度を適当に調整し、雨や雲あるいは適当な物標の映像を観測しながら、FTCつまみを操作してその効果を確認する。

(8)電子距離環の輝度が調整でき(機種によってはON-OFFのみのものもある。)、かつ、完全に消去できることを確認すること。

(9)相対方位の表示において、船首輝度が1度以内の誤差で、かつ幅が1/2度以下で表示され、更に一時的にこれを消去できることを確認すること。

a)船首輝線の幅を、CRTの外周にある固定方位目盛りで測定して、輝線の幅が0.5度以内であることをすべての距離レンジについて確認する。

b)船首輝線にカーソルを合わせ、これをCRTの外周にある固定方位目盛で測定して、船首方位に対して±1度以内であることを確認する。

c)この調整は、(13)項の方位の調整が終わってから再度行うこと。

d)船首輝線の幅は、自動制御機能のない機器では輝線の照度とも関係があるので各距離レンジとも、適当な明るさを保つように留意すること。

(注)? 船首輝線の幅の調整は、指示器の内部に設けられている調整箇所(ボリウム等)を操作して行う。

? 船首輝線の調整は、空中線ペデスタル部にあるマイクロスイッチ又はフットカプラ等の取付台の締付けを緩め、少しづつ取付け位置を変えて調整する。このときには、空中線側と指示器側とにそれぞれ人員を配し、連絡を取り合いながら行うようにした方がよい。

? 機種によっては、指示部のみで調整する方式のものもあるので、それらは個々の調整要領によって行うこと。

(10)使用中の距離レンジ、固定電子距離環の間隔及び可変電子距離環の位置が、数字により明確に表示されていることを確認すること。

a)レンジスイッチを操作し、各距離レンジについてその表示に異常のないことを確認する。

b)可変距離環については距離を変えながら、数字の表示が円滑に変化することを観測する。

 

 

 

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