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4・8 自動衝突予防援助装置の点検整備

自動衝突予防援助装置の点検整備要領は、基本的には航海用レーダーの指示器と変わるところはないので、4・5項を参照されたい。

また、これらの船舶設備規程による技術的条件については1・2・3項に述べてあるので参照されたい。

 

4・9 機能及び動作についての点検整備

当該機器の取扱い説明書に記載されている操作法を十分に理解したうえで機器を動作させ、異常のないことを確認してから操作箇所を操作し、以下の内容について正常の動作することを確認すること。

また、再調整を要するときには、当該機器の取扱説明書等の技術書に指示されているとおりに調整すること。

電源を投入して調整点検を行う前に、あらかじめ以下の各項について確認しておくこと。

(1)電源を投入する前に、必ず供給電源の種類と電圧を確認する。

(2)電源を投入する前に、操作パネルにある各つまみを操作して、その動き具合や動作範囲等を点検する。

(3)電源スイッチを準備(スタンバイ)の位置にし、照明や動作表示ランプ等について点検する。

(4)通風装置の動作状態、ファンモータの回転音や発熱等の状態を点検する。

4・9・1 空中線

航海用レーダーの空中線について次に掲げる点検を行うこと。

(1)空中線が、毎分12回以上の仕様書どおりの速度で、連続的、かつ、自動的に回転することを確認すること。

(2)回転音に異常のないことを確認すること。

4・9・2 送受信機

航海用レーダーの送受信機について次に掲げる点検を行うこと。

(1)主要チェックポイントにおける電圧に異常のないことを確認すること。

※ 各チェックポイントの電圧は当該機器の仕様書に指示された値による。

(2)作動音に異常のないことを確認すること。

4・9・3 表示器(指示器)

航海用レーダーの指示器について次に掲げる点検を行うこと。

 

 

 

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