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4・5 表示器(指示器)の点検整備

4・5・1 新設時の点検整備要領

新設時には4・5・2項の定期点検の内容のほかに、設置場所などの以下の項目についても点検整備する。

(1)磁気コンパスへ影響を与えないように、レーダーの各ユニットに表示されている安全距離が守られているか。

(2)操作者が船首方向に向かってブラウン管面が観測できるように設置されているか。

(3)箱体の据付けのために無理な締付けを行って、箱体がひずんでいないか。

(4)振動の少ない場所に設置されているか。

(5)箱体やケーブルの設置は確実になされているか。

(6)ケーブルは導入□付近で箱体に固定され、接続端子板への配線は整理されて結束されているか。また接続に誤りはないか。

(7)船室の窓や扉からの水しぶきが直接掛からないような位置に設置されているか。

(8)装備後の点検を容易にするために、指示器を前方に引き出せるようなスペースを確保し、かつ、配線にゆとりが取ってあるか。

(9)ケーブルの接続に誤りはないか。

4・5・2 定期の点検整備要領

(1)端子板や部品密度の高いところ及び高圧部は、耐電圧を良好に保てるように、ごみやほこりを入念に取り除くこと。

(2)ブラウン管(以下CRTという)の表面にほこりが付着すると、透明度が悪くなり映像が暗く見える。このときは帯電防止剤(ポリケアー等)を付けた柔らかい布か、又は湿った布で軽くぬぐうこと。

乾いた布で強くことする摩擦によって帯電し、かえってほこりが付着することがあるので注意すること。

(3)方位目盛板は傷付きやすいので、アルコールか水を浸した柔らかい布で清掃する。絶対にベンジンやシンナ、ガソリン等の溶剤を使用してはいけない。

(4)カーソル板とプロッタ用のガラス面には特殊加工が施されているので、乾いた柔らかい布で軽くふく程度とし、強くふいたり溶剤を使用してはならない。

(5)各つまみ類の締付けと調整範囲に対する位置及び可変抵抗やスイッチの接触状態等はよいか。

 

 

 

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