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(8)ペンキ塗りの直後、強風、大雨、大雪のときには夜間での高所作業は中止すること。

(9)つり足場などの、動揺や反転のおそれのある装置は、あらかじめ点検しておくこと。

4・1・8 点検整備の一般的な共通事項

(1)各機器間の配線の導通点検

誤結線のために機器を焼損したり部品を不良にして、多大な損失を招くことがしばしばある。電線は、色分けや番号によって識別して結線するが、多心線で不明確な色は一度外しておいて導通点検するのが望ましい。導通テストの場合、一般的には片線を船体として利用する。番号でよく間違えるのは1と7、3と8、6(六)と9(九)であろう。急がずに一つ一つ確実に点検したい。

同軸ケーブルの心線とシールド線がコネクター内で短絡していたり、曲がりの部分が溶接の熱で短絡していることもあり、時には電線に釘を打ちこまれた事例もあるので、テスターで点検しておく必要がある。

機器電源部と電源配電盤間の導通点検は、規定の電源供給盤へ配線されているか、ヒューズの容量は適正か、直流の場合は極性が合っているかどうかなどを点検する。

溶接工事や内装工事等によって、ケーブルに傷が付いたり接地したりすることがあるので、各線とアース間の導通を点検する。

(2)ケーブルの処理を確実に行い、ケーブルに合った栓口部品を使って確実に締め付ける。

ケーブルの接続に誤りのないこと、シールド線やがい装の接地が完全に行われていることを確認し、そのあとにパテ(油性)を詰め込んでおくこと。

(3)機器の電源を投入するときの、各調整器の操作についての注意事項

a)機器の電源スイッチは断の状態にしておくこと。

b)指示器の操作パネル上の可変抵抗器は、一般的にC.C.W(反時計方向)いっぱいに回転させることにより、その機能が最小になるようにしてあるので、これらをC.C.Wいっぱいに回転させておくこと。

c)スナップ(トグル)スイッチ類は断の状態にしておくこと。

d)レーダーの電源スイッチが断の位置にあることを確認してから、電源配電盤のスイッチを投入し、レーダー内の電源ケーブルの接続端子盤で、電

 

 

 

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