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2. 押さえバンドの接地は、ケーブルの両端バンド部で行う。

3. 鋼船の場合、がい装ケーブルを巻きバンドで固定する場合は、自然接地として差し支えないが、この場合は承認を受けること。ただしこの方法は余り完全な接地は期待できないのでなるべく避けた方がよい。

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レーダー用ケーブルで、特にケーブル両端のほかに、更にケーブルの途中で接地を行って妨害雑音の除去効果を上げる場合などには、上記の方法による。

この場合、編組線をがい装に巻き付け、はんだ付け若しくはクランプによってその端末に接地端子を取り付けて、それを押さえバンドの締付けねじに共締めしてもよい。

(2)ケーブルの端末処理法

(a)概  要

ケーブルの端末処理は、大別すると機器導入後の線さばき部の処理と、端末結線処理に分けられる。

イ. ケーブル端末の防湿処理は、完全に行われないと、ケーブルの絶縁抵抗の低下を招き、船舶の就航後に予期せぬ事故の元になる。

ロ. 端末結線は、振動、衝撃等によって断線を生じないように注意深い作業が必要である。

また、レーダーなどの電子機器類は、誤結線のまま通電すると機器の破損を招くので慎重に行わなければならない。

レーダーの端末結線処理は、一般的には圧着端子による結線や、同軸

 

 

 

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