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根元で甲板に移る辺りが適当である。

(6)サービスマンその他による空中線の点検、保守のときの安全のために、ペデスタルに回転停止スイッチを設けてある場合がある。この場合はプラットホームの入口近くにこのスイッチがくるようにペデスタルを配置できれば一番よい。また、ペデスタル上でなく安全スイッチが別箱になっているレーダーでは、このスイッチ箱は、誤操作や人の安全のためにマスト甲板付近でなく、プラットホーム近辺に設置するのがよい。

3・1・2 スロット空中線の取付けと組立て方法

レーダーの中には空中線の放射器とペデスタルが、レーダーメーカーから別こん包で送られてくる場合がある。組立てのときに多少の注意が必要だが、船上で組み上げることができるので装備時の積込みが容易であると同時に、放射器の不測の破壊を防げるなどで便利である。組立てのときは放射器が長いからぶつけたりして傷をつけないことと、ペデスタル回転台の中心部から出ているプローブに触れて曲げないようにすること、及び防水用のガスケットを所定の場所に必要数入れること等に注意する必要がある。中心プローブを曲げると特性がずれて電波を効率よく伝達しないばかりか、至近距離に有害な反射を引き起こす。また、組立てのとき防水用ガスケットに傷のないことを確認し、ガスケット溝に確実に納め、ボルトで締め付けていく。締付けは一箇所のみを締め過ぎず、均一に少しずつ締め付けていく。エンド給電式の放射器の場合はフィーダ導波管を継続するが、フィーダフランジにも規定のガスケット(Oリング)を挿入する。ガスケットは傷のないことなどを確認してから使うこと。

(図3・1参照)

本項はレーダーに装備要領書が付いてくるからこれを熟読し、不明な点はメーカーに問い合わせる等して十分納得してから作業に着手する。

3・1・3 接地について

空中線ペデスタルには、専用の接地用端子か、あるいは接地板が用意されているので、これらを用いて船体の金属部(通常は固定用ボルトに共締め)へ落とす。専用の接地線が付いていな

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