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5・4・1 周波数変換の原理

5・3・1で角周波数ωの搬送波を角周波数Ωの信号波で振幅変調すると、ω、ω+Ω、ω-Ωの三つの角周波数成分に分かれることを(5・19)式により示した。周波数変換の原理もこれとほとんど同じであり、搬送波の周波数をfC、信号波の周波数をfSとすれば、fC-fSが中間周波数になるようにfSの値を調節し、共振回路を使って必要な周波数成分を取り出している。

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図5・38は周波数変換の原理と、波形の変化の様子を示している。f1が振幅変調のfCに、f2がfSに対応している。同図(d)の出力波形では搬送形の周波数だけが変化し、変調波信号成分はそのまま残っている。なお中間周波数の増幅では信号周波数成分を逃さないように、増幅する周波数の幅を考慮する必要がある。

 

 

 

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