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電圧と出力電圧が比例するもの)が必要であり増幅器としては能率はやや低下する。

(3)復調回路(検波回路)

図5・32に検波回路の一例を示す。トランスを経て図5・33(a)の被変調波電圧がダイオードに加わると、(+)側の電圧のみが通過して同図(b)のような山のピークを結ぶぎざぎざの線をのぞいた波形の電圧が出力側に現れる。この電圧はC、RLの並列回路によってならされて、包絡線に沿ったぎざぎざの線のような信号電圧を取り出すことができる。C、RLの並列回路の時定数C×RLには次の条件がある。

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左側の不等号は被変調波の頂点を結ぶ包絡線のぎざぎざが小さくなるようにするための、また、右側の不等号は電圧が下がってきたときに、点線のように包絡線に追従しきれない(ダイアゴナルひずみと呼んでいる。)ことがないようにするための条件である。

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