日本財団 図書館


なお,本試験の前に下記の負荷と時間によって順次確認運転を行う。

102-1.gif

運転中の計測個所は表3・1の各項目とするが,計測は30分毎に行い,回転部の温度計測は運転停止後速かに温度計法により行う。もし,抵抗法で測定する場合は2・2・8(f)を参照のこと。

(2)試験の結果

温度上昇値については,2・2・8表2・5・1(船舶設備規程)又は表2・5・2(NK規則)により良否の判定をするが,そのときに,製造工場で行った温度上昇のデータを参考にして試験条件(例えば,電流の大きさ,運転時間,振動の有無,周囲温度等)を考慮したうえで,異常の有無をチェックすることも必要である。また,同時に,原動機の連続運転試験については,その関係者と十分協議のうえ計測する。

102-2.gif

負荷として水抵抗(力率100%)を使用した場合,定格力率80%の交流発電機では負荷電流が定格電流の80%になるので,温度上昇値は電流の2乗に比例することから約64%に低減されることに注意する必要がある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION