日本財団 図書館


操作することである。

8・4 鉛蓄電池

8・4・1 蓄電池の充電

(1)陽極端子(+印又は赤エナメルが塗布してある。)に電源の陽極を,陰極端子(-印又は黒エナメルが塗布してある。)に陰極を結ぶ。

(2)蓄電池の電圧と電源電圧とを比べ,電源電圧が高すぎると,直列抵抗を入れる等して電源電圧を下げて充電する。

(3)普通の充電電流は容量10時間率で,定格容量の1/10〜1/20電流をもって,電解液比重が上昇し切るまで行う。

(4)充電が進むにつれ,電圧,液の比重及び温度が上り,極板から盛んにガスが発生する。

(5)充電終了時は,電圧は蓄電池1個(セル)あたり2.4〜2.6V,硫酸液の比重は1.24(20℃)位となり,陽極板は暗褐色,陰極板は灰青色になる。

(6)蓄電池を初めて充電する時を初充電といい,この場合には普通充電電流で50〜80時間連続に作手う。

8・4・2 蓄電池の放電

(1)大電流で,長時間放電を行ってはいけない。

(2)電圧が次第に降下するが,1個(セル)あたり1.8Vになったら放電を止める。

(3)硫酸液の比重も下る。(1.20〜1.21位)

(4)陽極板は赤褐色になり陰極板は暗灰色になる。

8・4・3 蓄電池の取扱い注意事項

(1)充電電流は最大充電電流を,また,放電電流は最大放電電流を超過させないこと。(放電電流は10時間率電流は定格容量の1/10を標準とする。)

(2)硫酸液の比重に注意すること。(比重1.24,20℃において。)

(3)使用を休止している時でも1月に1回位充電すること。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION