日本財団 図書館


類など対象物が小さい場合は周波数の高い方が有利である。

4・8・10 ソナー(Sonar)

船の水中における,全周囲にわたって目標物の方向と距離を測定するもので,ブラウン管上に画くものと記録用紙を用いる場合とがある。

4・8・11 ドプラソナー(doppler sonar)

水中における超音波のドプラ効果を利用し,船の前後方向及び左右方向の対地又は対水速度を測定する装置である。

4・8・12 無線方位測定機(方向探知機)

無線局又は電波を発信する物標の方向を決定するため,わく形空中線の指向性を垂直アンテナ又は直交のわく形空中線との組合わせによって,電波到来方向及び方位を測定する装置である。

4・8・13 ホーミング設備

通常の無線方位測定機に,無線電話用の国際遭難周波数2182KHz及び2091KHzが受信でき,かつ,方位が測定できるように,遭難船の方位を知るために機能を追加したものである。

2MHz帯の電波の場合には船舶の構造物により全周(360°)にわたって方位測定は十分の精度が得られないため,ホーミングと称し,この測定範囲を船首方向の両側面それぞれ30度以内に限定している。

4・8・14 ロランC受信機

長い基線の陸上局(主局,従局)から同期して,送信される無線電波(周波数100KHzの長波)の到達時間差或は搬送波の位相差を測定し,専用のロランチャートを使用して,船位を決定する双曲線航法方式をいう。

4・8・15 デッカ航法装置(decca navigator)

デッカナビゲータともいう。一般に1主局と3従局から送信する電波を受信し,その位相差を測定し,かつ,専用のデッカナビゲータチャート等を使用して,船位を決定する双曲線航法方式をいう。

4・8・16 G.P.S.衛星航法システム(Global positiomming System)

米国で開発中のもので,合計18個の衛星を使い,高精度の三次元測位が可台ととなる。

1989年頃完成する予定であり,いずれNNSSは廃止され,本システムに移行される見込みである。

4・8・17 航海用レーダー(marine radar)

電波の連続性,定速度性及び反射を利用して,海上の障害物,他船,陸岸等を探知し,それらの位置及び自船からの方向並びに距離をブラウン管上にPPI方式(plan position indicator)又はラスタースキ方式(Rester scan)で映像として表示するもので,次のような指示方式がある。

(1)トルーモーションレーダー(true motion radar) レーダーの映像面に自船の動きをそのま

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION