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(1)機関士呼出し警報

機関室で異常事態が発生し、助けが必要になったことを、居住区にいる機関部の人に適宜知らせるために、機関制御室や機関制御場所から作動させる警報である。

警報装置は、ベル又はブザーが一般的である。最近では、機関区域から離れていても機関部の状態をリアルタイムに監視できる無線を利用したポケットサィズのコードレスモニター装置も製品化されている。

(2)当直員警報

機関区域に一人で当直している機関員の安全を確認するための警報。

(3)延長警報盤

機関区域が無人の場合に機関部が警報を発していることを食堂、休息室及び機関員室に知らせるための警報。

本装置は、一般的には、ランプ表示とブザーを内蔵した盤とからなっており、警報内容をグループ化して表示している。

これは、すべての警報内容を表示させるには装備場所のスペースの面で問題があるためである。

最近、電子機器の発達でコンピュータ機器が安価で小型化されたことに伴い、CRT又は液晶表示器を使用して、すべての内容を表示させるような製品もある。

 

7.3.2 操舵機警報

操舵設備の不良や他の異常状態を示す警報で、異常を検出する各種検出器とその信号を処理し表示・警報する警報表示盤から構成される。警報表示盤は、操舵室と機関室に各1個装備される。異常などの検出項目は操舵機の種類や船の種類により異なるが、次のようなものが一般的である。

(a)電動機の運転、無電圧、欠相、過負荷

(b)低液面

 

 

 

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