5.8 双方向無線電話装置
5.8.1 概説
双方向無線電話装置は、遭難現場において、主として生存艇(救命艇、救命いかだなど)と本船や救助船との間、生存艇相互間などの連絡通信に使用される小型の無線電話の送受信機である。常時は操舵室などに格納されていて、非常の際に持ち出して使用する持運び式双方向無線電話と常時救命艇に装備されている固定式双方向無線電話装置の2種類がある。これらの装置の使用電波は無線通信規6HFの船舶相互間の通信用の周波に使用しボタンを押したときだけ送則の付録18号に規定されている数で、同じ周波数を送信と受信信をする、いわゆるプレストーク方式が使用されている。