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(1)グループ1(G1)

伝送信号の帯域を圧縮するために特別な手段を用いることなく、両側波帯変調を用い公称線密度4mmでA4判の文章を3分〜6分間で伝送する装置。

(2)グループ2(G2)

公称線密度4mmでA4判の文章を3分間で伝送可能とするために帯域圧縮を用いる装置。

(3)グループ3(G3)

変調過程に先んじて文書信号の冗長情報を削減する手段を備え、かつ、A4判のタイプ文書を約1分間で伝送する装置。

(4)グループ4(G4)

G3の装置ではモデムを使用して通信するが、この装置ではモデムを使用しないで直接デジタル信号を送受して通信している。そのため通信時間はA4判のタイプ文書を約3秒で伝送できる。

 

5.5 気象ファックス

 

5.5.1 概説

気象ファックスは地上の無線局(海岸局)から放送される気象情報を写真、図面、文字などの画像として船舶で受信するシステムである。

放送される画像の原稿は、まず光電管などの走査によって多数の画素に分解され、次いで個々の画素が示す濃度に対応した電気信号に変換され、放送スケジュールに従って無線送信機に変調がかけられ放送される。

船舶の受信局は、本船で必要とする情報を選択受信し、送信とは逆の方法によって復調し、画像により情報を得る。

気象ファックスの放送局は世界中に海岸局が配置されており、各

 

 

 

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