日本財団 図書館


3.1.2 システム構成

レーダーは一般に、空中線、送受信機及び表示器の3ユニット構成と、送受信機を空中線に含めた2ユニット構成とがある。前者は保守が容易であり、後者は装備が簡易である。

3ユニット構成の場合の構成の一例を<図3.1.1>に示す。

068-1.gif

3.1.3 装備場所

レーダーの性能と利用価値は、各ユニットの装備方法によって大きく左右されるので、船の使用目的に見合った適切な場所に装備することが大切である。

装備に当たっては、機器の操作と保守に便利であり、外的障害を受けたり及ばしたりしないような場所であり、かつ、船舶設備規程及び無線設備規則に規定されている装備基準を順守すること。特に、磁気コンパスに対する安全距離の確保には注意すること。

レーダーが受ける、あるいは及ぼす障害は、装備方法によって定まり、装備後に修正することは困難であるから、装備に際しては、取付、配線,遮蔽、接地などの工事を慎重に行なうこと。

以下に各ユニットごとの装備要領について述べる。

-1. 電源部

電源装置は発熱するものなので、熱がこもらない場所に設置することが望ましい。また電源装置にはトランスなど鉄心を使用してい

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION