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(2)実験項目

表?.4.2‐2には、実験項目および選定理由を示す。

なお、海水に注入したオゾンは、臭素イオンを主体とする陰イオンと反応して次亜臭素酸や臭素酸等のオキシダントに変化する。この速度は、5.3秒で約50%,30秒後でほぼ100%である。1)また、オキシダントは、細菌や魚類に対してオゾンと同様な毒性がある。2)3)

したがって、本実験におけるオゾンの殺滅効果の評価は、これら既存の実験と同様にオゾンを含むオキシダント濃度で行う方が適切と判断し実施した。

 

(3)実験装置

実験は、図?.4.2-1〜-3および写真?.4.2-1の装置(エコトライ製オゾン溶解試験機)を用いて行った。オゾンの注入・溶解は、図?.4.2-1の反応槽dに試水(供試海水,20L)を入れて、ポンプe.fでd〜g間を循環させながら行った。

なお、装置の仕様は下記の通りである。

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1)杉光英俊(1996):オゾンの基礎と応用

2)P.Pochet et.al (1975):Reaction of Ozone in artificial seawater. Proc. 2nd International Symposium on Ozone Technology.

3)磯野良介(1993):シロギス卵・稚魚の生存に及ぼす海水オゾン処理の影響,日本水産学誌,59(9)

 

 

 

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