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3. 代替手段の有用性に関する検討

 

「2.代替手段に関する情報の収集・整理」で整理した国内外で検討されたリバラスト代替手段の有効性および課題等を表?.3‐1に再整理した。

既存の検討は、実船実験・室内実験あるいは他の問題のための実施事例など様々な段階ではあるが、検討対象となった全方法ともに、有効性が確認されていたり、期待できると評価される。ただし、一方では、全方法に何らかの課題・問題点がある状況であり、リバラス卜代替手段として決め手になる方法は無いのが現状である。

また、各方法の有効性を比較判定するための基準が統一されていない。対象とする有害生物の統一的な認識もなされていないのが現状で、例えば、有害プランクトンでは、遊泳細胞とシストで処理圧に対する耐性が異なるが、処理方法の効果判定を遊泳細胞に対する効果で行うのか、あるいはシストで行うのか、さらには両者で行うのかも決まっていない。

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