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(7) 衛星業務(インマルサット及びコスパスサーサット)

(8) 緊急無線通信:誤警報及び妨害

(9) 1979SAR会議及びGMDSS導入に関する事項を含む捜索救助関連事項

(10) HSCコードの見直し

(11) COMSAR4の作業計画

(12) 1999年の議長及び副議長の選出

(13) その他

 

5、審議内容

(1) 議題の採択及び議長の選出

会議に先立ち、事務局長オニール氏より挨拶があり、本小委員会における主要議題の紹介があり、事務局案のとおり承認された。次に全会合で選出されたラスムッセン議長の異動により、本会合の議長の選出が行われ、ボグダノフ氏(ロシア連邦)が選出された。

(2) 他のIMO機関の決定

事務局より標記の紹介があり、それぞれ関連議題の下で審議されることとなった。

(3) GMDSS

? 16Ch聴取の継続に関しては、2005年を主張する国が大勢を占め、2002年を主張する国は、仏等少数となったため、2005年とすることで合意された。DCによりMSC決議案が作成された。同決議案は、16Chの聴取義務期限を2005年にするとともに、各国政府に対し、非条約船への70Chの搭載の推進を求める文がふくまれている。

? 加盟国に対し、誤発射の原因を取り除くため、発信ボタンに保護等の取り付けを推進するよう求めるMSCサーキュラーを作成した。

(4) 船上無線設備の性能基準及びGMDSS性能の見直し

誤発射の防止のため、遭難ボタンの作動アクションとして、機械式のカバー等を開ける+ボタンを3秒間以上押しつづける、の2アクションにより作動するものとされた。これらの設備は1999年以降の新設備船から適用される。

(5) RoRoフェリーの安全性:救命いかだ用低出力無線ホーミング機器

救命いかだを航空機から捜索する際のトランスポンダーの方式について、121.5MHzを主張するノルウェーと、複数のいかだが同周波数を同時に発信した場合、干渉が発生し問題であるとするイギリスの意見が紹介され、多くの国がイギリス意見を指示し、現時点では同方式を採用しないこととなった。ただし、本議題は次回以降も検討を継続することとし、MSCに報告することとなった。

(6) 衛星業務(インマルサット及びコスパスサーサット)

? コスパスサーサットにおける121.5MHzのシステムに代えて406MHzシステムの使用を各国に求める意見が支持され、フランス提案の121.5MHzシステムの廃止にも多数の賛成発言が行われた。このため、同システムをコスパス・サーサット主導の下、適切な時期に終了することで合意した。

 

 

 

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